riri_kawaseの世界。

明日もあなたが幸せでありますように・・・。

泥だらけでお祭りを楽しんだアタシ。

※閲覧注意のお話です。暗い話が苦手な人は読まないでください。








前々回の『じつは、アタシだけがフツーでした』のつづきになります。





当日は天気が悪くて、最初はお祭りが中止になるような話をきいていた。



だけど、午後から雨がやんだから、けっきょくやることになった。



もし、あのまま雨が降ってたら、私はフツーに施設にいられたはずだった・・・。



でも、現実は雨がやんでたし、お祭りは予定通りはじまったし、お客さんも外からすごいきていたし、ボタやチィはすごいイロイロ準備してた。



私は、すっかり忘れていたから、フツーにお祭り楽しむ感じで、いつもどおりのラクラクな服装にサンダルはいて、屋台とかの味見をしながらキベさんたちとグルグルまわってた。



そしたら『探したよ』とかいいながら、チィとかが向かえにきたから『うん?なに?』て感じになって、とりあえずキベさんにバイバイして、チィたちと一緒に南側に向かって歩きはじめた。



なんか、チィとかリュック背負って、長靴だし、けっこう荷物とかイロイロ持ってた。



私は逆にほとんど手ぶらで、なんか、モグモグ食べながら歩いていた。



それで、歩きながらイロイロ作戦的なことを言われた。



とりあえず、チィたちが先にトンネルの中に入っていって、共同コウ(?)に無事に着いたら合図だすから、合図みたら来るように言われた。



共同コウに入るのもおんなじで、先にチィたちが入って、問題なさそうなら、合図するから、入ってくることになっていた。



それで、たしか、トンネルのまえについたら12、3人の人がすでに集まって待ってた。




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みんな、リュックとか背負ってて、中に着替えとか入れてるみたいだった。



『リリ着替えは?』



誰かに言われたけど『このままでいいし』て言った。



キューがけっこう心配して『行かないほうがいいよ』とか言ってたけど、みんな騒いで待ってたから、ぜんぜん聞いてなかったと思う。



私は優しいから、ちゃんときいてあげていたけど。



たぶん、30分くらいはそこで花火とかしながら笑いあって待ってたと思う。



それで、誰かが『今の合図じゃん』て言ったから、とりあえず歩きはじめた。



じっさいには、私は合図とか見てなかったし、どんなふうに合図があるのかもきいてなかったから、言われるままついていくしかなかった。



トンネルの中は、すごい水溜まりばっかだったから、サンダルの私はすごい足とか汚れて、一気に帰りたくなった。



みんな長靴とかずるいし、て、すごい思った。



それでイライラしながら、手持ち花火とかふりまわしながら向かった。



たしか、10分くらい歩いたところで、急に先に歩いていた人たちが止まった。



そこが共同コウの入り口だった。



共同コウの入り口は、大トビラになっていて、トラックとかが入れるような大きなトビラだった。



チィたちは、その大トビラの横にあるすごい小さなドアから、中に入ったみたいで、そこだけが開いていた。



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トンネルの中とか、とんでもなく臭かったし、汚かった。


黒いホコリが厚く壁とか天井とかについていて、すごいカビ臭かった。



暗くて見えなかったけど、きっと足元とかゴキブリとかネズミとか歩いていたと思う。



誰かが『アレ、ネズミ?』とか言って暗闇にむかって懐中電灯てらしてたし。



私は最悪だな、て思いながらイロイロ考えていた。


ボタやチィは、この先もずっとラップ生活だけど私はちがった。



私は夏休みが終わったらフツーに帰れる予定だった。



だから、ここですごい汚くて、臭くて、気持ち悪い思いして、必死になって逃げ出さなくても大丈夫だと思った。



そう思ったら、すぐにここからでて、お祭りに戻りたくてしかたなくなった。



もう、臭いのイヤだった。



すごい汚くてムカついてたし。



だから『私、帰るね?』て近くにいたキューにフツーに言って、出口に向かって1人で歩きはじめた。



そうしたら、なんか、キューが追いかけてきて『私もやめる。やめる』とか言ってきた。



私が『2人でお祭りもどろう?』て言ったら『うん』てなって、キューが『どこどこのお店、美味しいよ』とか言ってきたから、そこ行こってなった。



お祭りとか私は泥だらけでカビ臭かったし、キューは長靴にリュックだし、すごい変な2人だったけど、フツーに気にしないで笑ってお祭り楽しんだ。


ふだんなら無口なキューがたくさん話してくれたから、なんか、それだけで私は幸せだった。



でも、私たちがそんな感じでお祭り楽しんでいた時に、トンネルに残ったチィたちが、すごい大変なことになっていたのをあとから知って、すごいビックリした・・・。



つづく。