riri_kawaseの世界。

明日もあなたが幸せでありますように・・・。

殺されたお姉ちゃんと助かったアタシ。

※閲覧注意のお話です。暗い話が苦手な人は読まないでください。









前回の『お父さんとの楽しい旅行と永久追放の話。』のつづきになります。







勘違いで退去させられたお父さんのお姉ちゃんは、退去してもどってきてもあいかわらずだった。



『勉強はできなかったけど、とにかくたくさんの友達につねに囲まれていたんだ』てお父さんは話していた。



お父さんもその友達もお姉ちゃんが話すことが、とにかく気になってしかたがなかったらしいです。



今、思い出そうとしても何を話していたのか思いだせないけど、当時は夢中になって話をきいてた。



そんなふうにお父さんは言ってた。



フトクメのおばあちゃんも言ってたけど、勉強ができないから、そのぶん不思議なくらい話すのがうまかったのかもしれないと、私は思った。



私には、それが良いことなのか、悪いことなのか、よくわかんない。



でも、20年くらいまえに、そんな様子を見ていたお父さんのお母さんは、悪いこと(?)だと思ったのか、心配したからなのかわかんないけど、特別な病院に通院させて、特別な病名をつけてもらって、風邪薬とかとはちがう特別な薬を処方してもらった。



その薬をのむようになってから、お父さんのお姉ちゃんはかわったらしい。



まえは、かなり活発に外であそぶ子だったお姉ちゃんは、ほとんど外にでなくなって、家でボンヤリしていることがおおくなった。



口数もへって、話しかけても、話が長くつづかなくて、なんだか『つまらないお姉ちゃん』になっちゃったみたい。



そんなお姉ちゃんだから、たくさんいた友達はぜんぜんいなくなっちゃったし、もともと勉強ができなかったこともあって、学校も休みがちになっていって、家で猫をさわっていたり、なんか、意味不明な絵を描いてすごしていたみたいです。



それで良いと思ったのかわかんないけど、お父さんのお母さんは、それでもお姉ちゃんを病院に通院させつづけた。



『薬があわなかったのかもしれない』てお父さんは言ってた。



その薬が原因だったのか、成長して性格がかわったからなのかわかんないけど、お姉ちゃんは家で自殺する1年くらいまえまで、ほとんど外にでないで、家の中ですごしていたらしい。



・・・お父さんのお姉ちゃんが亡くなったのは、中学三年生の時で、お父さんが学校で授業うけてたら、急に先生に家に帰るように言われて、家に帰ってから、お姉ちゃんの『死』を知ったと言ってた。



知った時にお父さんともう1人のフツーのお姉ちゃんは『お姉ちゃんはお母さんに殺されたようなものだ』と思ったそうです。



お父さんは、薬のせいだと思ったし、あの病院にかよわせつづけたお母さんがお姉ちゃんを殺したようなものだと言ってました。



私もお父さんから話をきいていて、お父さんのお母さんが原因だと思った。



それから、薬とかすごい怖いと思った。



・・・話は脱線しちゃうけど、私が高校生の時にお母さんが意味不明なこと言いだして、特別な病院に連れて行かれたけど、私は薬こわかったから、のんだふりとかして、のまなかった。



もし、あのヤバい薬とかのんでたら、アタシもお父さんのお姉ちゃんみたいに、頭とかおかしくなっちゃったかもしれないから、この話をしてくれたお父さんにすごい感謝していたりする(お父さん、ありがとう)。



ホテルについてからは、アタシが話す番だった。



私はパソコン事件のことやチィやボタやキューのこと、ラップ脱走事件のこと、意味不明な強制退去のこと、イロイロ話した。



お父さんは真剣にきいてくれたし『いつもそばにいたいけど、いられなくてごめんな?』て謝ってくれた。



それきいて、私はフツーに泣いたし、ますますお父さんが好きになっちゃった。



それから、そのホテルでゆっくり楽しくすごしてから、私はお父さんと手をつないで、大キライなお母さんが待つ意味不明なアパートに帰った。



つづく。