・・・暗いトンネルを歩くボク。/ボクの章。
ボクは歩いていた。
たまに来るとても暗いトンネルを。
光はまったくない。
トンネルかすら実はわかんない。
どうしようもないこのトンネルをボクは歩く。
言葉はすでに亡くなった。
嘘ばかりの言葉にうんざりしていたからちょうどよかった。
「……らくになれるよ?」と賢い誰かがささやく。
きっとこの人は正しいと思いながら、ボクは聞こえないふりをする。
・・・映画を見た。
リュック・ベッソン監督の映画『レオン-LEON』。
“凶暴な純愛”がテーマの映画。
『あなたを愛してる』
と
テレビの中のマチルダが泣きながら言って、自分のこめかみに当てた拳銃の引き金をひく。
誰かのことを本気で好きになったことがないボクにはマチルダの覚悟や涙の意味が正確にはわからない。
でも、マチルダを救うために全力で命をかけるレオンや、まっすぐ愛を信じるマチルダが眩しすぎてたまらない気持ちになる。
(マチルダ。)。
・・・あんなふうに人を好きになって、相手にも好きになってもらえたら、どれだけ幸せなんだろう、と考えたりした。
でも、ボクにはない。
ありえない。
そもそもボクは人に『愛してる』と言えない。
『愛してる』て言葉をボクは信じられない悲しい人間だったりする。
母親が大好きな『愛してる』て言葉がボクは大嫌いなんだ。
だから、信用できないし、そんなものはぜったいインチキだと思っている悲しい人間だ。
きっと病んでいるんだろう。
でも、しかたない。
これがボクだから。。。
それでいて愛されたいし、自分も愛したいと思っていたりするろくでもないボク。
ボクが度々読み返す村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』は“100パーセントの恋愛”がキャッチコピーだし、たまに観たくなる映画『ぼくのエリ 200歳の少女』も様々な形の愛について語りかけてくる。
(ノルウェイの森。)。
人に少女趣味とか言われたらすごいムカつくけど、きっとそういう種類のものになるんだろう。
ボクはブログを8ヶ月くらい毎日書いてきたけれど、恋愛については基本的にほとんど書いてこなかった。
きっと認めたくないんだと思う。
自分が世間一般的な恋愛ができないことを。
でも、歪すぎる恋愛感情が好きなのはきっとそういうことなんだ。
(ぼくのエリ 200歳の少女。)。
意味もわからずに落ち込んで、恋愛映画を観て悲しい気持ちになって落ち着きを取り戻すボク。
うん。
だいぶ病んでるな。
そんなわけでよくわからないまま明日からまた頑張ろうと思った今夜のボクでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(__)m。
またね。